商品マスタに「デフォルトの配送方法」および「サイズ係数」を指定することで、配送方法を変更できます。
この機能は主に、「宅急便」「ゆうパック」などフルサービスの配送方法から「宅急便コンパクト」「ゆうパケット」など下位の配送方法に変更することを目的としたものです。それ以外の変更には、より詳細な条件設定が可能な「出荷伝票のマクロ」をご利用ください。
「デフォルトの配送方法」、「サイズ係数」を変更した場合でも、すでに登録されてしまった受注伝票および出荷伝票の配送方法は変更されません。
新規で作成された受注伝票、出荷伝票から配送方法が変更されます。
「デフォルトの配送方法」を使用すると出荷伝票の配送方法が変更されます。組織の設定によっては、受注伝票と出荷伝票で異なる配送方法が表示されることがあります。
「サイズ係数」の指定がない場合はデフォルト値が100としてシステム内部で指定されますが、マクロおよび、出荷伝票などに表示される値としては0として扱われます。
「デフォルトの配送方法」をご利用する際、サイズ係数が指定されていない商品が明細に含まれていると、意図せずサイズ係数をオーバーすることになりますので、ご注意ください。
適用される条件
デフォルトの配送方法が適用されるのは次のケースです。
- 明細行に含まれるすべての商品マスタに同じ「デフォルトの配送方法」が指定されている。
- 明細行の各数量に、商品マスタに指定された「サイズ係数」を乗じ、100を超えない。
たとえば、サイズ係数が10の商品が5つ明細行に含まれている場合、サイズ係数の合計値は50となり、配送方法の変更が行われます。
配送方法の変更が行われないケース
次のようなケースでは配送方法の変更は行われません。
明細行に「デフォルトの配送方法」が指定されていない商品マスタが含まれている場合
複数の明細行がある受注伝票で、ひとつ以上の商品マスタで「デフォルトの配送方法」が指定されていない場合、配送方法の変更は行われません。
商品マスタに「デフォルトの配送方法の計算から除外
」タグを追加すると、その商品マスタが関連づけられた明細行を、デフォルトの配送方法の計算から除外することができます。詳細は「「デフォルトの配送方法」で特定の商品マスタを計算から除外することはできますか。」をご覧ください。
異なる「デフォルトの配送方法」が指定された商品マスタが含まれている場合
複数の明細行がある受注伝票で、「デフォルトの配送方法」が異なる商品マスタが混在する場合、配送方法の変更は行われません。
サイズ係数の合計値が100を超える場合
各明細行の商品マスタのサイズ係数を合計した際に、100を超える(101以上)になる場合、デフォルトの配送方法は適用されません。
サイズ係数が指定されていない商品マスタは100として計算されます。
個数無制限でデフォルトの配送方法を適用したい場合は、明示的にサイズ係数 0を指定する必要があります。
代金引換の場合
受注伝票の支払方法に代金引換が指定されている場合で、かつ「デフォルトの配送方法」に指定されている配送方法が代金引換に対応していない場合、デフォルトの配送方法は適用されません。
「組織の設定」で、「代金引換、お届け希望日、お届け希望時間帯が指定されている場合に「デフォルトの配送方法」を無視する」にチェックが入っている場合、「デフォルトの配送方法」が代金引換に対応している場合でも、デフォルトの配送方法は適用されません。
確認方法 : メニューから「組織設定」を押し、サブナビゲーションから「組織」を選択し、「編集」を押します。
お届け希望日、お届け希望時間帯が指定されている場合
出荷伝票にお届け希望日、またはお届け希望時間帯が指定されている場合で、かつ「デフォルトの配送方法」に指定されている配送方法がお届け希望日、またはお届け希望時間帯に対応していない場合、デフォルトの配送方法は適用されません。
「組織の設定」で、「代金引換、お届け希望日、お届け希望時間帯が指定されている場合に「デフォルトの配送方法」を無視する」にチェックが入っている場合、「デフォルトの配送方法」がお届け希望日、お届け希望時間帯に対応している場合でも、デフォルトの配送方法は適用されません。
確認方法 : メニューから「組織設定」を押し、サブナビゲーションから「組織」を選択し、「編集」を押します。
操作方法
商品マスタで「デフォルトの配送方法」を編集します。