SKUと商品コード

SKU

システムにより、商品の在庫、受注を管理するためには、「SKU(エス・ケー・ユー)」という概念を理解する必要があります。

SKUとはStock Keeping Unit の略で、日本語に訳すと「在庫管理の最小単位」となります。

たとえば、Tシャツを販売しているショップで、このショップでは、赤色、青色、黄色のTシャツを販売していたとします。このショップが在庫数の正確な管理を行おうとした場合、管理の単位は赤色Tシャツ、青色Tシャツ、黄色Tシャツの3種類でよいでしょうか?

Tシャツには「サイズ」があり、たとえばS、M、Lのラインナップがあるとすると、在庫の管理もサイズごとに行う必要があります。

つまり、このショップの場合、SKUは「3色 × 3サイズ = 9」となります。
また、このような商品構成の場合、商品ラインナップは 3アイテム 、 9SKU 存在する と表現されます。

一般的に、以下のようなケースでは、SKUを区別して管理するべきだと考えられています :

  1. 商品名が異なる場合
  2. 希望小売価格が異なる場合
  3. 素材(原材料)が異なる場合例 :  コーヒー(ブラジル産、ジャワ産)
  4. サイズが異なる場合
  5. 容量が異なる場合例 : 100g入り、500g入り
  6. 包装形態が異なる場合例 : 袋物、箱物、缶詰、瓶詰
  7. 色が異なる場合
  8. 味が異なる場合
  9. 香りが異なる場合 ジャスミン、ブーケ
  10. 販売単位が異なる場合例 : 3個入り、5個入り
  11. セット商品で、価格または中身(組み合わせ)が異なる場合例 : 調味料2ヶと食用油3本入りセット、調味料3ヶと食用油2本入りセット

SKUと商品コード

各SKUには重複しないコードが付番されていることが理想的です。ある商品の在庫情報を問い合わせるときに、「赤色TシャツのMサイズ」と伝えるよりも、商品番号を用いたほうが齟齬がなく、システムによる効率的な管理が行いやすいからです。日本国内ではJANコードがもっとも多く用いられています。

LOGILESSでは、商品コードとして半角英数字で構成される文字列を使用することができます。1SKUに対しひとつの商品コードを用意し、それらは重複しないように注意してください。また、過去の商品コードを使いまわさないでください。

LOGILESSとSKU

LOGILESSで利用可能な商品コード

商品を識別するためのコードは1種類とは限りません。管理上の都合から、1つの商品を特定するコードが複数存在する場合があります。

LOGILESSの商品マスタには、商品コードとして利用可能な3つのフィールドがあります :

  • 商品コード – ユーザーが任意に指定できます。30文字以内で、半角英数字とハイフン、アンダースコアが使用できます。組織内で重複することはできません。指定しない場合は、ロジレスコードと同一になります。受注伝票明細行に指定された商品コードは、まず商品マスタの商品コードと照合されます
  • 識別コード – ユーザーが任意に指定できます。30文字以内で、半角英数字とハイフン、アンダースコアが使用できます。組織内で重複することはできません。識別コードは受注伝票明細行に指定された商品コードとは照合されません。もっぱら、在庫管理のために利用されます。
  • ロジレスコード – システムにより自動的に採番されます。ユーザーが変更することはできません。詳細はこちらのページを参照してください。

LOGILESSで利用可能なバーコード形式

LOGILESSから商品に貼付するラベルシールを出力することができます。ラベルシールには、ハンディーターミナルやバーコードリーダーで商品を識別することができるよう、バーコードが出力できます。

出力されるバーコード形式は、次の組み合わせのルールで決まります :

  • 商品コード – コードがEANコード規格に準拠している場合は、EANコード規格で出力されます。それ以外の場合は、CODE-128規格で出力されます。
  • 識別コード – コードがEANコード規格に準拠している場合は、EANコード規格で出力されます。それ以外の場合は、CODE-128規格で出力されます。
  • ロジレスコード – 常にEANコード規格で出力されます。

EANコード規格は、日本ではJANコードとして標準化されています。

商品ラベルの出力方法は、こちらのページを参照してください。

商品コードを自動的に作成する

商品コードを設定していない、または現在の商品コードがSKUごとに付番されていない場合、LOGILESSでは商品コードの作成を自動的に行うことができます。EANコード(イアンコード)と呼ばれる、日本で最も普及している商品識別コードおよびバーコード規格に対応しています。

SKUごとに作成された商品リストに基づき、1件ずつ商品情報を登録するか、CSVファイルによりアップロードすれば、自動的にEANコード体系に基づいた商品コードが付番されます。コードについての詳細は「システムにより自動発番されるコードについて」をご覧ください。

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