セット商品マスタの概要
セット商品マスタは、複数の「通常」商品マスタから構成される商品マスタです。セット商品マスタには次のような特徴があります。
- 複数の通常商品マスタから構成され、セット商品マスタと関連付けられた受注明細行には、副明細行が作成されます。
- セット商品マスタ単位での在庫操作(入荷、入庫、棚移動、出庫)はできません。
- 庫内デバイスによる出荷検品を利用する場合、セット商品マスタ単位での出荷検品はできません。通常商品マスタごとに検品を行う必要があります。
- 構成する通常商品マスタの在庫数から算出される在庫レポートが作成されます。また、在庫連携も可能です。
在庫数の算出
たとえば、Aという通常商品とBという通常商品の2つから構成される、セット商品Xがあった場合、Aのフリー在庫数と、Bのフリー在庫数をもとに、セット商品 Xをいくつ組成できるかシステムにより計算され、Xのフリー在庫数としてセットされます。
Aをひとつ受注し、フリー在庫数が1減算した場合、Xのフリー在庫数も同時に減算されます。

注意
複数倉庫を利用する場合、「複数倉庫を利用する場合の在庫数の算出ルール」も参照してください。
構成商品の変更
セット商品マスタの構成商品は、登録後に変更することができます。ただし、変更前に取り込まれた受注伝票明細行には変更が反映されません。変更後の構成商品は、変更後に取り込まれた受注伝票以降から反映されます。
セット商品マスタの管理
複数倉庫を利用する場合の在庫数の算出ルール
複数倉庫を運用する場合、在庫数の算出ルールが単一倉庫の場合と異なります。
- 原則として、各倉庫で構成可能なフリー在庫数の合計値を使用します。
- 一方で、いずれかの倉庫で引当待ちが存在する場合は、全倉庫合算でのフリー在庫数から求められる構成可能数量と比較し、いずれか少ない方を、セット商品の在庫数として採用します。

ヒント
「在庫連携」について「一部の倉庫の在庫数のみを送信」の設定を有効化している場合、指定されている各倉庫での構成可能数量の合計を使用して在庫連携を行います。