LOGILESSでは、複数の出荷拠点を使って出荷を行うオペレーションに対応しています。地域ごと、商品ごと、店舗ごとなど様々な切り口で複数の出荷拠点を構築し、それらをLOGILESSを使って一元管理できます。
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基本的な考え方
LOGILESSの基本的なデータ管理モデルは、次のようにひとつのマーチャント(荷主)が複数の倉庫(出荷拠点)を作成し、その在庫管理、出荷オペレーションの管理をオペレーター(倉庫事業者)に委託するという構造になっています。
マーチャント(荷主)に複数の倉庫(出荷拠点)が作成された場合、受注伝票の起票とともに作成された出荷伝票は、それぞれの倉庫に割り当てられ、それぞれの倉庫を担当するオペレーター(倉庫事業者)が参照します。
出荷元倉庫の決定
複数の出荷拠点をLOGILESSで管理するにあたってのひとつの関心ごとは、どのように出荷元倉庫が決定するか、という点です。LOGILESSでは、次の3つの自動化されたステップと、手動での操作により、出荷元倉庫の決定を効率的に実施することができます。
自動処理1つめ : デフォルトの出荷元倉庫
「店舗」ごとに「デフォルトの出荷元倉庫」を決定できます。その店舗の受注伝票は、起票時に自動的に「デフォルトの出荷元倉庫」に割り当てられます。通常の出荷に使用する倉庫が固定されている場合は、この自動処理のみでオペレーションが完結します。
自動処理2つめ : 倉庫の振分
たとえば、お届け先都道府県ごとに出荷元倉庫を振り分けるなどの処理も自動で行うことができます。出荷元倉庫の選択にはたとえば次のような条件を組み合わせて使用できます。
- お届け先都道府県
- 配送方法
- 支払方法
設定方法
「受注伝票のマクロ」を使用して、倉庫を振り分けします。例えば、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県宛の受注の倉庫を変更する場合は、次のようなルールを設定します :
自動処理3つめ : 倉庫振替ルール
理想的な出荷元倉庫の振替が行えたとしても、すべてのSKUの在庫をすべての倉庫が網羅している状況を作り出すことは簡単ではありません。A倉庫から出荷されるはずだった出荷伝票が引当待ちとなり、その明細行を充足するだけの在庫がB倉庫にある場合、自動で出荷伝票の出荷元倉庫を変更することができます。
設定方法
特定の受注伝票を倉庫振替の自動実行の対象外にするには
受注伝票のタグに「no_inter_warehouse_auto_allocation
」を指定してください。
詳細は「受注伝票にタグを付けて管理する」を参照してください。
手動操作 : 出荷元倉庫の変更
たとえば、出荷伝票に商品Xと商品Yの明細行が含まれており、A倉庫には商品Xの在庫が、B倉庫には商品Yの在庫がある場合、出荷伝票は引当待ちのままとなります。
その場合、出荷伝票の分割を行うことで、それぞれの倉庫から、1明細行ずつ出荷することができます。分割と、出荷元倉庫の変更は、システムが自動的に行うことができます。
運用時の注意点
受注日時があとの受注が先に出荷されてしまう可能性がある
複数の倉庫を並行して運用し、「倉庫間自動引当」を使用すると、出荷可能なものを優先して出荷待ちにするよう自動的に計算されるため、注文された複数の商品の在庫が単独の倉庫で充足できない場合、あとから注文された単独の倉庫で出荷可能な出荷伝票に引当が追い抜かれることがあります。
回避策
これを回避するには、「倉庫間自動引当」を無効にし、「引当待ち」の出荷伝票を分割して各倉庫に配分する方法があります。