API連携できないクラウドファウンディングのサイトや独自のシステムで受け付けた注文を、CSVファイルでLOGILESSに取り込みたいというケースがあります。
汎用店舗の登録、インポート形式の登録で、API連携できないモール・カートの注文を効率的にLOGILESSに取り込み、出荷業務を自動化するための運用アイデアをご紹介します。
具体的な利用シーン
やりたいこと
クラウドファウンディングで募集したプロジェクトの支援者データを、CSVファイルでダウンロードしてLOGILESSに取り込み、リターン商品の出荷を行います。
具体例
クラウドファウンディングのリターン商品は以下のとおりです。
- リターンA「早割プラン」
- 商品コード「A-1」×1個
- リターンB「通常プラン」
- 商品コード「A-1」×1個
- リターンC「豪華プラン」
- 商品コード「A-1」×1個
- 商品コード「A-2」×1個
- リターンD「限定プラン」
- 商品コード「A-1」×2個
- 商品コード「A-3」×1個
クラウドファウンディングの支援者データのCSVファイルは以下のとおりです。
運用の流れ
- 商品マスタと商品対応表を登録する(マーチャント側)
実際に出荷する商品を商品マスタに登録し、セット商品でリターンプランに対する実際の商品を紐付けます。
商品対応表でリターンプランに対して商品を紐付けます。 - 汎用店舗を登録する(マーチャント側)
クラウドファウンディングのCSVファイルを取り込むための汎用店舗を作成します。 - インポート形式を登録する(マーチャント側)
クラウドファウンディングサイトのCSVファイルに合わせて、項目の関連付けを定義したインポート形式を作成します。 - CSVファイルから受注伝票の一括登録をする(マーチャント側)
クラウドファウンディングのCSVファイルを、作成したインポート形式を使用して一括で取り込みます。 - 在庫を登録する(オペレーター側)
実際の商品の在庫を倉庫に入荷・入庫し、在庫数を登録します。 - 出荷する(オペレーター側)
出荷指示書に従って商品をピッキングし、出荷します。

STEP.4とSTEP.5は順不同です。
利用する機能
マーチャント側
オペレーター側
設定内容
商品マスタ
実際に出荷する商品の商品コード「A-1」、「A-2」、「A-3」を商品マスタの通常商品として登録します。
リターンC「豪華プラン」のリターンID「C-1」、リターンD「限定プラン」のリターンID「D-1」をセット商品の商品コードとして登録し、実際に出荷する商品を構成商品として登録します。

商品対応表
商品対応表で、リターンB「通常プラン」のリターンID「B-1」に対して、商品コード「A-1」を紐付けます。

「商品対応表を商品マスタよりも優先して使用する」が無効で、商品マスタに商品コード「B-1」が登録されていると、商品マスタが優先されます。
店舗の登録
新しい店舗を登録し、プラットフォームは「汎用」を選択します。
連携の設定
店舗の連携の設定で、「配送方法の置換」と「支払方法の置換」を設定します。
クラウドファウンディングサイトのCSVファイルに配送方法と支払方法の項目がない場合、受注伝票の一括登録のときは空欄と判断するため、「配送方法の置換」と「支払方法の置換」で空欄に対する配送方法と支払方法を設定します。

インポート形式
クラウドファウンディングサイトのCSVファイルに合わせて、項目の関連付けを定義した新しいインポート形式を作成します。

インポート形式の項目の関連付けの設定例
クラウドファウンディングの支援者データのCSVファイルを取り込む場合の設定例です。取り込む必要のない情報は関連付けを設定しないようにします。
下記はあくまでも設定例なので、実際のCSVファイルに合わせて適宜設定を行ってください。

受注伝票の一括登録の必須項目を確認してください。
取込元の列 | 取込先の列 |
---|---|
注文ID | 受注コード |
購入日/注文登録日 | 受注日付 |
ユーザーID | フリー項目1 |
ユーザー名 | フリー項目2 |
氏名 | 購入者名1 お届け先名1 |
電話番号 | 購入者 電話番号 お届け先 電話番号 |
生年 | フリー項目3 |
性別 | フリー項目4 |
リターンID | 商品コード |
リターンタイトル | 商品名 |
リターン内容 | 明細行備考欄 |
支援金額(円) | 販売単価 |
郵便番号 | 購入者 郵便番号 お届け先 郵便番号 |
住所 | 購入者 住所1 お届け先 住所1 |
配送予定月 | フリー項目5 |
実際の動作例と解説
設定内容のとおりに設定して、クラウドファウンディングの支援者データのCSVファイルを一括登録した場合、実際に受注伝票がどのように取り込まれるか、また、その理由を説明します。
受注伝票の例1
- 受注コード「111111」
インポート形式の設定で「リターンID」は「商品コード」と関連付けられているため、リターンIDの「A-1」が商品マスタの商品コード「A-1」と一致し、商品を特定することができます。
購入者情報やお届け先情報、フリー項目などもインポート形式の設定のとおりに取り込まれます。

受注伝票の例2
- 受注コード「111112」
インポート形式の設定で「リターンID」は「商品コード」と関連付けられており、リターンIDの「B-1」が商品対応表によって商品マスタの商品コード「A-1」と紐付けられ、商品を特定することができます。
購入者情報やお届け先情報、フリー項目などもインポート形式の設定のとおりに取り込まれます。

受注伝票の例3
- 受注コード「111113」
インポート形式の設定で「リターンID」は「商品コード」と関連付けられているため、リターンIDの「C-1」が商品マスタのセット商品の商品コード「C-1」と一致し、商品を特定することができます。
購入者情報やお届け先情報、フリー項目などもインポート形式の設定のとおりに取り込まれます。

受注伝票の例4
- 受注コード「111114」
インポート形式の設定で「リターンID」は「商品コード」と関連付けられているため、リターンIDの「D-1」が商品マスタのセット商品の商品コード「D-1」と一致し、商品を特定することができます。
購入者情報やお届け先情報、フリー項目などもインポート形式の設定のとおりに取り込まれます。
