複数の機能を使用して、受注伝票や出荷伝票に応じた配送方法の自動選択を実現できます。
組織の設定によっては、受注伝票と出荷伝票で異なる配送方法が表示されることがあります。
配送方法の自動選択に利用可能な4つの機能
店舗の連携の配送方法の置換
受注が取り込まれたときに、店舗の連携の配送方法の置換によって配送方法が設定されます。
受注伝票のマクロ
受注伝票のマクロは受注伝票をもとに自動処理を行います。例えば、「お届け先が沖縄県の場合、ヤマト運輸 宅急便に変更する」などの処理が可能です。
受注伝票のマクロは受注の新規受付時もしくは受注確定時に1回だけ適用されます。また、条件として利用可能なフィールドは受注伝票のものに限られます。
商品マスタのデフォルトの配送方法
商品マスタでデフォルトの配送方法を設定することで、出荷伝票の配送方法を変更することができます。
サイズ係数を使用して、簡便に配送方法を最適化できます。例えば、「商品Aは5個までメール便で配送できる」などの処理が可能です。
デフォルトの配送方法は、 受注の新規受付時に1回だけ適用されます。
異なるデフォルトの配送方法が指定された商品との同梱、代金引換、日時指定がある場合には、デフォルトの配送方法は適用されません。
出荷伝票のマクロ
出荷伝票のマクロは出荷伝票をもとに自動処理を行います。例えば、「合計重量が3,000g以上の場合、チャーター便に変更する」などの処理が可能です。
出荷伝票のマクロは出荷伝票が更新されるたびに適用されます。 また、条件として利用可能なフィールドは出荷伝票のものに限られます。
複数の機能を組み合わせて配送方法を自動選択する
複数の機能を組み合わせて配送方法の自動選択を実現するには、配送方法の自動選択に利用可能な4つの機能と、それぞれの適用順序と、各機能で設定した条件を確認してください。
受注伝票のマクロや商品マスタのデフォルトの配送方法は条件に一致した場合に1回だけ実行されますが、出荷伝票のマクロは出荷伝票に変更があるたびに実行されます。
また、受注伝票のマクロは新規受付時と受注確定時の2種類登録することができ、それぞれ実行のタイミングが異なります。
複数の機能を組み合わせた設定の例
- 店舗の連携の配送方法の置換
- 配送方法「日本郵便 ゆうパック」
- 受注伝票のマクロ(新規受付時)
- 「お届け先住所」に「東京都」が含まれている場合に配送方法を「ヤマト運輸 宅急便」に変更する
- 商品マスタのデフォルトの配送方法
- 商品コード「A-1」のデフォルトの配送方法「ヤマト運輸 ネコポス」
- 商品コード「A-2」のデフォルトの配送方法「ヤマト運輸 宅急便コンパクト」
- 出荷伝票のマクロ
- 合計サイズ係数が「600」より大きい場合に配送方法を「佐川急便 飛脚宅配便」に変更する
動作例1
- お届け先住所「東京都品川区西五反田1-1-1」
- 明細行
- 商品コード「A-1」×1個
店舗の連携の配送方法の置換の設定によって配送方法が「日本郵便 ゆうパック」になります。
その後、受注伝票のマクロ(新規受付時)によって配送方法が「ヤマト運輸 宅急便」になります。
その後、商品マスタのデフォルトの配送方法によって配送方法が「ヤマト運輸 ネコポス」になります。
動作例2
- お届け先住所「神奈川県横浜市西区高島1-1-1」
- 明細行
- 商品コード「A-1」×1個
- 商品コード「A-2」×1個
店舗の連携の配送方法の置換の設定によって配送方法が「日本郵便 ゆうパック」になります。
動作例3
- お届け先住所「東京都品川区西五反田1-1-1」
- 明細行
- 商品コード「A-2」×1個
店舗の連携の配送方法の置換の設定によって配送方法が「日本郵便 ゆうパック」になります。
その後、受注伝票のマクロ(新規受付時)によって配送方法が「ヤマト運輸 宅急便」になります。
その後、商品マスタのデフォルトの配送方法によって配送方法が「ヤマト運輸 宅急便コンパクト」になります。
手動でサイズ係数が「600」より大きい商品が購入された出荷伝票と同梱処理を行うと、出荷伝票の変更によって出荷伝票のマクロが動作し、配送方法が「佐川急便 飛脚宅配便」になります。