同一商品を複数の販路(BtoB向けとEC向け、複数モールなど)で販売しており、販路をまたいで在庫を融通してしまうと売り越しや欠品が起きるというケースがあります。在庫区分を使って、販路別の自動引当と連携在庫の絞り込みを実現するための運用アイデアをご紹介します。
具体的な利用シーン
やりたいこと
1つの商品コードのまま、在庫区分で「卸販売用」「EC販売用」など販路別に分け、各販路の受注に自動でその区分の在庫を引き当て、モール・カートへの連携在庫数もその区分のフリー在庫数に絞り込む。
具体例
店舗「EC店舗」のデフォルトの在庫区分を「EC販売用」に設定し、美容液セット(商品コード「A-100」)の受注が入った際に「EC販売用」区分の在庫を自動で引き当て、モール・カートへの連携在庫数も「EC販売用」区分のフリー在庫数のみを反映する。
運用の流れ
- 在庫区分マスタで「卸販売用」「EC販売用」などの区分を作成する
- オペレーター側で各区分をロケーションにひもづける
- 該当区分にひもづくロケーションへ商品を入庫、または棚移動で在庫の区分を切り替える
- 店舗の設定の「デフォルトの在庫区分」で店舗ごとに区分を指定する
- 各店舗の受注取込時に、指定した区分の在庫が自動で引き当てられる
- 区分にひもづくロケーションへの在庫の保管数に応じて在庫数がモール・カートへ連携される
利用する機能
設定内容
在庫区分マスタの登録
「卸販売用」「EC販売用」など、販路ごとの在庫区分を在庫区分マスタで登録します。登録方法は在庫区分を参照してください。
ロケーションへの在庫区分のひもづけ
登録した在庫区分を、状態別の在庫を入庫するロケーションにひもづけます。ひもづけ方法は在庫区分を参照してください。
店舗のデフォルトの在庫区分
店舗の設定の「その他の設定」で、店舗(販路)ごとに引き当てる在庫区分を指定します。設定すると、受注取込時の自動引当と、モール・カートへの連携在庫数の絞り込みの両方に反映されます。設定方法は在庫区分を参照してください。
設定の粒度は店舗(販路)単位であり、同一店舗内で商品ごとに区分を切り替えることはできません。商品単位で区分を出し分けたい場合は、受注伝票のマクロの併用を検討します。
(応用)受注伝票のマクロで自動指定する
店舗単位では表現できない、より細かい条件で在庫区分を自動指定したい場合は、受注伝票のマクロの自動処理「在庫区分の引当を指定する」を利用します。
商品対応表
区分にひもづくロケーションへの在庫の保管数に応じてモール・カートへと在庫数を自動連携させるためには商品対応表を利用します。利用方法は商品対応表を参照してください。
実際の動作例
店舗「EC店舗」のデフォルトの在庫区分を「EC販売用」に設定した場合、受注時の引き当てや連携在庫数がどのように動作するか、また、その理由を説明します。
例1
店舗「EC店舗」で、美容液セット(商品コード「A-100」)を1点購入した受注が取り込まれた場合、受注取込時に自動で「EC販売用」区分の在庫が引き当てられます。
デフォルトの在庫区分を利用することで、任意の条件を用いずに受注ごとの引当区分を自動で指定できるためです。
例2
店舗「EC店舗」で受注した商品対応表の連携在庫数を確認すると、実在庫数ではなく「EC販売用」区分のフリー在庫数のみが反映されます。
店舗のデフォルトの在庫区分の設定が、モール・カートへの連携在庫数の計算にもそのまま使われるためです。
