3温度帯すべての商品を取り扱っていて、常温の商品が購入された場合は常温で発送し、冷蔵の商品が購入された場合は冷蔵で発送し、冷凍の商品が購入された場合は冷凍で発送したいというケースがあります。
商品マスタの温度管理の設定に合わせて、出荷伝票の配送温度帯を変更するための運用アイデアをご紹介します。
通常・冷蔵の商品と冷凍の商品が同時に購入された場合に、通常・冷蔵の商品を冷凍の配送温度で発送したくないときは店舗の設定の商品マスタの温度管理で自動分割を設定した上でこの運用アイデアの設定を行ってください。
商品マスタの温度管理で自動分割を設定した上でこの運用アイデアの設定を行うことで、3温度帯すべての商品が同時に購入された場合に、出荷伝票を3つに分割し、それぞれの出荷伝票の配送温度を設定することができます。
具体的な利用シーン
温度帯の異なる商品を取り扱っている場合、常温の商品が購入されたときは通常通りの送り状で問題ないが、冷蔵商品が購入されたときは冷蔵、冷凍商品が購入されたときは冷凍の送り状で発送します。
利用する機能
設定内容
商品マスタ
冷蔵の商品の商品マスタの「温度管理」を「冷蔵」に、冷凍の商品の商品マスタの「温度管理」を「冷凍」に設定します。

店舗の配送方法の置換
店舗の連携の設定で、配送温度のドロップダウンメニューを「通常」に設定します。


店舗によっては配送温度の設定がない場合があります。その場合、配送温度は「通常」に設定されています。
出荷伝票のマクロ
出荷伝票のマクロを2つ登録します。
出荷伝票のマクロは上から順番に実行されます。
1つ目が上、2つ目が下になるように順番を並べると、冷蔵と冷凍の商品が同時に購入された場合、2つ目のマクロが最後に実行されるため出荷伝票の配送温度は「冷凍」になります。
1つ目が下、2つ目が上になるように順番を並べると、冷蔵と冷凍の商品が同時に購入された場合、1つ目のマクロが最後に実行されるため出荷伝票の配送温度は「冷蔵」になります。
1つ目
冷蔵の商品が含まれる場合に、配送温度を冷蔵に変更します。
- 条件
- [冷蔵の商品が含まれるかどうか]が条件[はい][と同じ]
- 自動処理
- [配送温度を変更する] 配送温度[冷蔵]

2つ目
冷凍の商品が含まれる場合に、配送温度を冷凍に変更します。
- 条件
- [冷凍の商品が含まれるかどうか]が条件[はい][と同じ]
- 自動処理
- [配送温度を変更する] 配送温度[冷凍]

実際の動作例と解説
設定内容のとおりに設定した場合に、さまざまな出荷伝票の例に対してどのように動作するか、また、その理由を説明します。
出荷伝票の例1
- 明細行
- 冷蔵の商品
商品マスタの温度管理が冷蔵に設定された商品が含まれるので、1つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷蔵」に変更されます。
出荷伝票の例2
- 明細行
- 冷凍の商品
商品マスタの温度管理が冷凍に設定された商品が含まれるので、2つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷凍」に変更されます。
出荷伝票の例3
- 明細行
- 常温の商品
- 冷蔵の商品
商品マスタの温度管理が冷蔵に設定された商品が含まれるので、1つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷蔵」に変更されます。
出荷伝票の例4
- 明細行
- 常温の商品
- 冷凍の商品
商品マスタの温度管理が冷凍に設定された商品が含まれるので、2つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷凍」に変更されます。
出荷伝票の例5
- 明細行
- 常温の商品
- 冷蔵の商品
- 冷凍の商品
まず、商品マスタの温度管理が冷蔵に設定された商品が含まれるので、1つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷蔵」に変更されます。
その後、商品マスタの温度管理が冷凍に設定された商品が含まれるので、2つ目の出荷伝票のマクロが動作し、出荷伝票の配送温度が「冷凍」に変更されます。
1つ目のマクロが動作したあとに2つ目のマクロが動作して上書きするため、最終的に出荷伝票の配送温度は「冷凍」になります。