複数の配送会社を利用していたり、1つの配送会社の中でも複数の配送方法を利用している場合など、発送する段ボールのサイズによって、配送方法の料金が異なるというケースがあります。
出荷伝票のマクロを使用することで、1つの出荷伝票ごとに、商品の大きさを合算した合計サイズ係数を算出し、配送方法を変更するための運用アイデアをご紹介します。
商品マスタにデフォルトの配送方法を設定していても、出荷伝票のマクロが動作することで変更された配送方法が優先されます。
具体的な利用シーン
80サイズまでは「日本郵便 ゆうパック」の方が料金が安いが、100サイズ以上だと「ヤマト運輸 宅急便」の方が料金が安いので、基本的な配送方法は「日本郵便 ゆうパック」にして、80サイズの段ボールのサイズを超える場合だけ配送方法を「ヤマト運輸 宅急便」に変更します。
利用する機能
設定内容
80サイズの段ボールのサイズを800と仮定し、各商品のサイズ係数を算出して設定します。
基本的な配送方法は「日本郵便 ゆうパック」にして、合計サイズ係数が800を超える出荷伝票の配送方法をを「ヤマト運輸 宅急便」に変更します。
商品マスタ
商品マスタにサイズ係数を設定します。

「商品マスタのサイズ係数の決め方の例」を参考にしてください。
店舗の配送方法の置換
店舗の連携の設定を変更し、LOGILESSの配送方法のドロップダウンメニューを「日本郵便 ゆうパック」に設定します。

出荷伝票のマクロ
合計サイズ係数が800を超える場合に、配送方法を「ヤマト運輸 宅急便」に変更します。
- 条件
- [合計サイズ係数]が条件「800」[より大きい]
- 自動処理
- [配送方法を変更する] 配送方法[ヤマト運輸 宅急便]

実際の動作例と解説
設定内容のとおりに設定した場合に、さまざまな出荷伝票の例に対してどのように動作するか、また、その理由を説明します。

「出荷伝票の詳細を確認する」と、出荷伝票ごとの合計サイズ係数を閲覧できます。
出荷伝票の例1
- 合計サイズ係数「800」
合計サイズ係数が「800」より大きくないので、出荷伝票のマクロは動作しません。配送方法は、店舗の連携の設定の配送方法の「日本郵便 ゆうパック」のままです。
出荷伝票の例1
- 合計サイズ係数「801」
合計サイズ係数が「800」より大きいので、出荷伝票のマクロが動作し、配送方法が「ヤマト運輸 宅急便」に変更されます。