キャンペーン期間中に注文してくれた方にランダムでプレゼントをつけたいというケースがあります。
受注コードのランダム性を利用することで、疑似的にランダムでプレゼントをつけるための運用アイデアをご紹介します。
受注コードの最後が数字ではない場合、数字を他のものに置き換えてご利用ください。
つけるプレゼントに偏りが出て一部のプレゼントの在庫が先になくなった場合は、受注伝票が「引当待ち」ステータスになります。引当待ちになっているプレゼント用の商品を、別の商品に変更する必要があります。
具体的な利用シーン
やりたいこと
キャンペーン期間中の注文に対して、ランダムで5種類のプレゼントのうち1つを追加します。
具体例
2024年5月の注文に対してプレゼント用商品P-1、P-2、P-3、P-4、P-5をランダムで追加します。
利用する機能
設定内容
2024年5月の注文に対して、受注コードの最後の数字に値によって、それぞれプレゼント用商品P-1、P-2、P-3、P-4、P-5を追加します。
受注コードを購入者が予測できない、かつ、受注伝票のマクロの条件を把握することができない状態である場合、購入者の体験としてはプレゼントがランダムで追加されたものと同じと言えます。
受注伝票のマクロ
5つの受注伝票のマクロを登録します。
1つ目
受注コードが0か1で終わる場合にプレゼント用商品P-1を明細行に追加します。
- 条件
- [いずれかの条件を満たす]とき
- [受注コード]が条件「0」[で終わる]
- [受注コード]が条件「1」[で終わる]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-1:キャンペーン用ランダムプレゼント::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/5/01 00:00」から「2024/5/31 23:59」まで

2つ目
受注コードが2か3で終わる場合にプレゼント用商品P-2を明細行に追加します。
- 条件
- [いずれかの条件を満たす]とき
- [受注コード]が条件「2」[で終わる]
- [受注コード]が条件「3」[で終わる]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-2:キャンペーン用ランダムプレゼント::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/5/01 00:00」から「2024/5/31 23:59」まで
3つ目
受注コードが4か5で終わる場合にプレゼント用商品P-3を明細行に追加します。
- 条件
- [いずれかの条件を満たす]とき
- [受注コード]が条件「4」[で終わる]
- [受注コード]が条件「5」[で終わる]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-3:キャンペーン用ランダムプレゼント::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/5/01 00:00」から「2024/5/31 23:59」まで
4つ目
受注コードが6か7で終わる場合にプレゼント用商品P-4を明細行に追加します。
- 条件
- [いずれかの条件を満たす]とき
- [受注コード]が条件「6」[で終わる]
- [受注コード]が条件「7」[で終わる]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-4:キャンペーン用ランダムプレゼント::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/5/01 00:00」から「2024/5/31 23:59」まで
5つ目
受注コードが8か9で終わる場合にプレゼント用商品P-5を明細行に追加します。
- 条件
- [いずれかの条件を満たす]とき
- [受注コード]が条件「8」[で終わる]
- [受注コード]が条件「9」[で終わる]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-5:キャンペーン用ランダムプレゼント::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/5/01 00:00」から「2024/5/31 23:59」まで

商品マスタにプレゼント用商品P-1、P-2、P-3、P-4、P-5を登録する際の商品名には異なる値を設定し、受注伝票のマクロの[明細行を追加する]では商品名をすべて「キャンペーン用ランダムプレゼント」に統一することで、在庫管理上では種類ごとの在庫が管理でき、かつ、購入者が納品書を見ただけではキャンペーン用ランダムプレゼントの中身がわからないようにしています。
実際の動作例と解説
設定内容のとおりに受注伝票のマクロを設定した場合に、さまざまな受注伝票の例に対してどのように動作するか、また、その理由を説明します。
受注伝票の例1
- 受注コード「L048276094703」
- 受注日時「2024年5月29日 14:27:25」
受注コードが「3」で終わり、受注日時が「2024/05/01 00:00」から「2024/05/31 23:59」までに当てはまるので、2つ目のマクロが動作し、プレゼント用商品P-2が明細行に追加されます。
受注伝票の例2
- 受注コード「L438709557279」
- 受注日時「2024年5月31日 23:59:59」
受注コードが「9」で終わり、受注日時が「2024/05/01 00:00」から「2024/05/31 23:59」までに当てはまるので、5つ目のマクロが動作し、プレゼント用商品P-5が明細行に追加されます。
受注伝票の例3
- 受注コード「L326938736976」
- 受注日時「2024年06月01日 00:00:00」
受注日時が「2024/05/01 00:00」から「2024/05/31 23:59」までに当てはまらないので、マクロは動作しません。