プレゼント対象の商品の合計金額に応じてプレゼントをつけたいけれど、クーポンやポイントでの値引きの施策を行っている場合、値引き後の金額でプレゼントをつけるかどうかを判断したいというケースがあります。
プレゼント対象の商品以外の商品と同時に購入された場合に値引きは総額に対して適用されるため、システムで自動的に判断させると意図しない注文にもプレゼントがつけられてしまいます。
それを回避するため、プレゼントをつける候補が自動的にリストアップされ、最終的にプレゼントをつけるかどうかをマーチャントのユーザーさまが手動で判断できる運用アイデアをご紹介します。
具体的な利用シーン
やりたいこと
プレゼント対象の商品から30,000円以上購入した受注で、値引き額はプレゼント対象の商品にのみ適用し、値引き後の対象商品の合計金額が30,000円以上の場合にプレゼントをつけます。
具体例
プレゼントがつく受注
プレゼント対象の商品が30,000円以上購入されているため、プレゼントをつけます。
プレゼントがつかない受注
プレゼント対象の商品とそれ以外の商品が同時に購入され、値引き前の合計金額が35,000円ですが、クーポンなどによる「値引き」が適用された場合、最終的な合計金額は31,000円となります。
合計金額は30,000円以上ですが、4,000円の値引きをプレゼント対象の商品に適用したと考えると、プレゼント対象の商品の合計金額は30,000円以下になるのでプレゼントはつけません。
自動でプレゼントをつけようとすると、値引き前のプレゼント対象商品の合計金額が30,000円以上であり、値引き後もすべての商品の合計金額が30,000円以上のため、プレゼントをつける判断になります。
そのため、自動でプレゼントをつけるのではなく、プレゼントをつける受注の候補が自動的にリストアップされ、最終的にプレゼントをつけるかどうかをマーチャントのユーザーさまが手動で判断します。
利用する機能
一部のマーチャントにのみ提供しています。提供範囲は順次拡大します。また、利用には別途料金が必要になる場合があります。ご利用を希望される場合は右下のチャットからお問い合わせください。
設定内容
商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の中でいずれかが購入され、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額が30,000円以上の場合に、プレゼントとして商品コード「P-1」商品名「プレゼント」を1個つけますが、自動承認はしません。
オファー
- 条件：受注伝票明細行の条件
- ［いずれかの条件を満たす］とき
- ［商品コード］が条件「A-1」［を含む］
- ［商品コード］が条件「B-1」［を含む］
- ［商品コード］が条件「C-1」［を含む］
- 購入数量と合計金額
- 条件に一致する明細行の商品合計金額「30000」［円以上購入］
- プレゼント
- 商品コード「P-1」
- 商品名「プレゼント」
- 数量「1」
- その他
- ［自動承認する］のチェックをはずす
実際の動作例
設定内容のとおりにオファーを設定した場合に、さまざまな受注伝票の例に対してどのように動作するか、また、その理由を説明します。
受注伝票の例1
- 明細行
- 商品コード「A-1」10,000円×1個
- 商品コード「B-1」20,000円×1個
商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の中でいずれかが購入され、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額が30,000円以上なのでオファーが動作し、プレゼントを1個つける候補としてオファー画面にリストアップされます。
商品コード「A-1」「B-1」の合計金額は30,000円なので、プレゼントの対象です。
オファー画面で「適用する」を選択し、明細行にプレゼントを追加します。
受注伝票の例2
- 明細行
- 商品コード「A-1」10,000円×1個
- 商品コード「B-1」20,000円×1個
- 商品コード「D-1」5,000円×1個
- 値引き
- 4000円
商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の中でいずれかが購入され、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額が30,000円以上なのでオファーが動作し、プレゼントを1個つける候補としてオファー画面にリストアップされます。
値引きの4000円を適用すると、商品コード「A-1」「B-1」の合計金額は26,000円なので、プレゼントの対象外です。
オファー画面で「適用しない」を選択し、明細行にプレゼントは追加しません。
受注伝票の例3
- 明細行
- 商品コード「A-1」10,000円×1個
- 商品コード「B-1」20,000円×1個
- 商品コード「C-1」5,000円×1個
- 商品コード「D-1」5,000円×1個
- 値引き
- 4000円
商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の中でいずれかが購入され、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額が30,000円以上なのでオファーが動作し、プレゼントを1個つける候補としてオファー画面にリストアップされます。
値引きの4000円を適用しても、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額は31,000円なので、プレゼントの対象です。
オファー画面で「適用する」を選択し、明細行にプレゼントを追加します。
受注伝票の例4
- 明細行
- 商品コード「B-1」20,000円×1個
- 商品コード「C-1」5,000円×1個
- 商品コード「D-1」5,000円×2個
- 値引き
- 4000円
商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の中でいずれかが購入され、商品コード「A-1」「B-1」「C-1」の合計金額が30,000円以上ではないため、オファーが動作せず、オファー画面にリストアップされません。
プレゼントの対象外なので、プレゼントは追加しません。