チラシを使って新商品の販促を行いたいが、同じ月に何度も買い物をした方がいた場合に毎回同じチラシが同梱されてしまうことは避けたいというケースがあります。
顧客マスタを利用して購入者を特定し同梱物の記録を残すことで、同一顧客に同じチラシを同梱しないための運用アイデアをご紹介します。
具体的な利用シーン
2024年3月の受注には、翌月の2024年4月の新商品のチラシを同梱します。
2024年4月の受注には、翌月の2024年5月の新商品のチラシを同梱します。
以降毎月同じようにチラシを作成し、同梱します。
同月中に同じ人が複数回注文した場合、最初の注文にだけ翌月の新商品のチラシを同梱し、同月の2回目以降の注文には翌月の新商品のチラシは同梱しません。
利用する機能

この運用アイデアを実行するためには、チラシなどの同梱物も商品マスタに登録した上で、事前に在庫を登録しておく必要があります。
設定内容
メールアドレスで同一顧客かどうかを判定し、2024年3月の期間中に初めて購入した場合に、商品コード「P-1」商品名「2024年4月の新商品チラシ」を1個つけます。
顧客マスタ
以下の設定をします。
受注伝票のマクロ
2つの受注伝票のマクロを登録します。
1つ目が上、2つ目が下になるように順番を並べ替えてください。
1つ目
2024年4月の新商品チラシを同梱していない顧客に対してチラシを同梱します。
- 条件
- [(顧客マスタ)フリー項目N]が条件「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」[を含まない]
- 自動処理
- [明細行を追加する] 値「P-1:2024年4月の新商品チラシ::1:0」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/03/01 00:00」から「2024/03/31 23:59」まで

2つ目
2024年4月の新商品チラシを同梱した顧客に印をつけます。
- 条件
- [(顧客マスタ)フリー項目N]が条件「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」[を含まない]
- 自動処理
- [(顧客マスタ)フリー項目Nを変更する]「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」
- 適用期間
- [受注日時]が「2024/03/01 00:00」から「2024/03/31 23:59」まで

詳しくは「受注伝票と顧客マスタのタグとフリー項目の違いはなんですか?」を参照してください。
翌月の準備
2024年4月になる前までに下記を実施してください。
- 「2024年5月の新商品チラシ」を商品マスタに登録し、在庫を登録する
- 上記2つのマクロを複製し、年月や適用期間を翌月用に変更する

日付が2024年4月以降になったら、適用期間が「2024/03/01 00:00」から「2024/03/31 23:59」までのマクロは自動的に動作しなくなります。マクロ自体を削除しても問題ありません。
実際の動作例
Aさんからの受注
2024年3月の期間中にAさんからの初めての受注が入った
Aさんの顧客マスタの[フリー項目N]は 「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」になっていないため、1つ目のマクロが動作することで「2024年4月の新商品チラシ」が同梱されます。
その後2つ目のマクロが動作することで、Aさんの顧客マスタの[フリー項目N]が 「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」に変更されます。
2024年3月の期間中に再度Aさんからの受注が入った
Aさんの顧客マスタの[フリー項目N]は 「2024年4月の新商品チラシ同梱済み」になっているため、1つ目のマクロは動作しません。そのため、「2024年4月の新商品チラシは同梱されません。